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『千秋…その薬は…』
要が、薬の正体を言おうとしている事を察した俺は、顔をあげ、要が言い終わる前に要の口に人差し指をあてた。聞いてしまったら平常心ではいられなくなると思ったからだ。
『いいよ、要。言わなくてもいい。実際、俺の体なんともないし。やっぱり、嘘だったんだ。だから……大丈夫。』
『…うん。』
『じゃ、次こそ行くから。またな。』
『…じゃあね。』
そう言って俺らは、それぞれの方向へと歩いていった。
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