『性転換』

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俺は急いで母親に駆け寄った。 『母さん、何してんだよ!!なんで息子がいるだけなのに警察呼ぶんだよ!!』 『あなた……千秋なの…?』 そう言った母親の顔はゆがんでいた。 『当たり前だろ?見て分かんないわけ?』 『だって…あなた……。千秋、鏡見てきてみなさい。』 『なんで鏡?』 『早く!!』 母親は叫んだ。俺はその勢いに押されて洗面所へ行った。そして鏡の前に立った。 (…な、なにこれ…) 鏡には、まっすぐに伸びた長い髪で胸の膨らみがある‘俺’が写っていた。
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