あの海賊たちの名前を、僕達はまだ知らない

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「ハルキさん!」 「ん? どうした?」 「……私! 頑張りますから!」 「何を?」 「その……認めて貰えるまで頑張ります!」 「そうか……」 「はいっ!」 マルシェは笑顔を作ると、ウェルの許へと歩み寄る。 そして何やら耳打ちし、ウェルはこちらを見てニヤニヤと笑った。 「何だよ……」 「ぬ? 女同士の秘密じゃて」 まあ、いいか。 ともあれ、ジパング大陸へ向かうとするか。 「んじゃ、ウェル。竜化してくれ」 「うぬ。振り落とされぬ様気を付けるのじゃぞ」 「……程よい速度で頼むわ」 竜化したウェルの背中に乗り、大空へと飛び立つ。 マルシェは高所恐怖症だが、目を瞑って何とか我慢していた。 「では……行くのじゃー!」 ウェルが掛け声と共に翼を羽ばたかせる。 次なる大陸ジパング大陸へ向けて。
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