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「終点~未来学園前~」
バスの運転手がアナウンスをする。
「やっと着いたね~」
小雪姫が伸びをしながら言った。
「ざっと、4時間くらいかかったな」
優空が腕時計を見ながら言う。
俺達3人は近所に住んでいて、幼い頃からいつも一緒に遊んでいた。
その3人の住む大都市『紅葉市』から4時間の位置にある『鳩崎町』の神秘的な雰囲気漂う金剛山。
その金剛山の頂上にあるのが、今年から紘哉達が通う事になる、『私立未来学園』だ。
「それにしても、この学校広くねぇ?」
優空がつぶやく。
「未来学園はね、大学、高等、中等、初等がここに集まって出来てるから敷地面積は半端じゃなく広いのよ」
「いや、なんでしってんだよ」
「お前、そんなのも知らなかったのかよ…」
紘哉は突っ込む。
そうこうしている間に、大きな校舎が見えてきた。
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