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ライチの家はちょっとした金持ちで、家には防音設備のある…簡易スタジオがあった。
彼等は遊び、趣味としてバンドをやっていたが、
ライチは違った。
音楽プロデューサになると、
意気込んでいた。
「らぃー!今日なにヤんの?」
呉羽の大きな声がスタジオに響く。ライチは楽譜を捲っていた指を止め、振り返った。
「呉羽さんは何やりたい?」
なんとも可愛らしい微笑みを浮かべて問い掛ける彼。
「んー…なんでもイイ!」
呉羽の言葉にライチは自らの短い赤髪をかき乱しながら溜息をついた。
「今日はちょっと遊びみたいなもん。コピります。」
シンがギターを準備すると、メンバーは各々定位置につく。
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