そして

13/14
29651人が本棚に入れています
本棚に追加
/1609ページ
「全く、何でこんな事見落とすかなあ・・・・・」 ブツブツと言った俺に、シンが怒った様子で言った。 「これでも、僕は今までに沢山の世界を作って来てるんだからね」 俺は溜息をついた。 だからって、許されるって事は無いだろ。 「世界は作る以上、責任は発生するんだ。 多くの命を生み出して育てるんだから。 判ってる筈だろ? 命を苦しめる事はしたくないだろ?」 俺の言葉に、シンは頷く。 「そうですね」 ふうっと息を吐いて言った。 「まさか、貴方に諭されるとはね。 予想外ですよ」 「ふん!俺だって、お前程じゃねえけど、実際に経験したからな」 そう・・・・空間魔法で世界を作る時に、最初は何度も失敗した。 そう簡単なものでは、無いのだ。 俺達は、苦戦しながらも世界を作り出し、引き籠ってた世界神に渡して来た。
/1609ページ

最初のコメントを投稿しよう!