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「全く、何でこんな事見落とすかなあ・・・・・」
ブツブツと言った俺に、シンが怒った様子で言った。
「これでも、僕は今までに沢山の世界を作って来てるんだからね」
俺は溜息をついた。
だからって、許されるって事は無いだろ。
「世界は作る以上、責任は発生するんだ。
多くの命を生み出して育てるんだから。
判ってる筈だろ?
命を苦しめる事はしたくないだろ?」
俺の言葉に、シンは頷く。
「そうですね」
ふうっと息を吐いて言った。
「まさか、貴方に諭されるとはね。
予想外ですよ」
「ふん!俺だって、お前程じゃねえけど、実際に経験したからな」
そう・・・・空間魔法で世界を作る時に、最初は何度も失敗した。
そう簡単なものでは、無いのだ。
俺達は、苦戦しながらも世界を作り出し、引き籠ってた世界神に渡して来た。
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