婚約

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「俺の居場所が見つかったからな。 もう、戻って来る事はねえから。安心しなよ」 俺は、封筒と手紙を取り戻してからテーブルの上に通帳を置いた。 「俺の養育費だ。これ以上掛かったとは、言わせねえから」 そう言って立ち上がった俺に、慌てて通帳の額面を確認して固まった2人。 そこには、3000万円の数値があった。 「はあ?!」 2人は、驚愕の声を出したままで固まっていた。 俺は、部屋に行くとさっさと荷物を纏める。 家具や机等は、置いて行く積もりだ。 先日購入したPCは、ボックスにしまった。 衣類も大して量はないし、荷物は大きめの鞄1つに纏まった。 俺はそれを抱えると、部屋を出ようとして部屋の前に凄い形相の両親がいた。 俺が驚いて、両親を見ると両親は通帳を俺に突き付ける。 「これは、どういう事だ!」 俺は苦笑して答えた。 「俺が稼いだんだよ。何か文句でも?」 「稼いだって・・・・・・あんた、どうやって!!!!」
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