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母親も父親も慌てた様子で言う。
「ちゃんと、まっとうな仕事だからな?学生でも、頭を使えば仕事は出来るんだよ」
俺の言葉に、悔しそうな表情をする母親。
「な・・・・・なあ?龍也?お前はまだ、未成年だ。慌てて出て行く必要は・・・・・・」
慌てて取り繕い、引きとめようとする両親。
俺は眉を寄せて言った。
「言っておくけど・・・・もう、無理だからな?
俺に、18になったらってサインを求めた時点でお前等の親としての権利は放棄されてる。
文句があるんだったら、此処に言いな」
そう言って、名刺を渡す。
そこには、弁護士の名前があった。
そう・・・・・・・俺は親の書類にサインするときに、その用紙をコピー取って弁護士に相談してある。
法律に関する事は、免許を持ったきちんとした人物に相談する事が一番と判断したのだ。
「「な?弁護士??」」
俺はニヤリと笑った。
「お前等が書いた書類も全部コピーを弁護士が持ってる。
俺に何か有れば、弁護士が飛んで来るぜ?」
俺の言葉に、口をパクパクと開け閉めする両親。
まあ。普通の学生が弁護士なんか使わないよな?
俺は使うけどな。
契約の為には、必要だしな。
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