僕と俺

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学校の校門の所に次々に、車が止まり始めた。 生徒達がそれに気がつき騒ぎ始めた。 先生達も慌てているようだな。 何があった? 俺が、そんな事を思った時に携帯が鳴った。 俺が直ぐに確認してみると、理事長の携帯で英会話が出来るか?との問い合わせメールだった。 出来る・・・と返信すると、直ぐに門まで行くように言ってきた。 俺は、溜息をついて机を片付けると鞄を持って奈々の所に行った。 「どうしたの?」 俺は、鞄を奈々に渡すと言った。 「理事長に呼ばれた。門まで来いってさ」 奈々は、心配そうに俺を見る。 「判った。気をつけてね?」 笑顔で奈々の頭を撫でると言った。 「大丈夫。帰りは一緒に帰ろうな」 「うん!」 奈々は、嬉しそうに俺を見送ってくれた。 俺が教室を後にすると、他の生徒達が一斉に奈々に問いかける。 あの、俺の変化は何かと。 元々、ああだったのを面倒って理由で隠していたんだと奈々は言った。 そして、随分仲が良いなと言われ、奈々は頬を染めて俺と婚約をしたと話をしてしまった。 周囲は驚愕に包まれた。
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