僕と俺

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「さあなって何だよ! 何をしたんだよ!」 俺は満面の笑顔で言った。 「教える訳ないだろ?種明かししたら、面白くねえもんな?」 笑顔で言う俺の様子に、奈々を含めたクラスの女子達が頬を染める。 俺は笑顔で、奈々に言った。 「奈々?俺が居ない時に何か問題あった?」 俺の言葉に、奈々は顔を真っ赤にして言う。 「えとね・・・・・・えへ。 龍と婚約した事言っちゃった」 笑顔で言う奈々に、俺は頷いて言う。 「良いさ。別に、隠す事じゃねえし。既に、親公認で同居してんだし? 理事長も承認してっから、問題ねえんじゃね?」 俺の言葉に、周囲は驚愕の表情をする。 「な!何だと!お前が、奈々ちゃんと婚約だと! 嘘をつくな!」 「そうとも!お前のような弱虫が、奈々ちゃんの祖父に認められる訳ねえだろ!」 そう・・・・・・。 奈々の家が道場で、祖父である師範は、強い事で有名なのだ。 近所のやくざさんや警察の人達までもが一目置く存在なのだ。
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