僕と俺

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そう言って、俺を引きずり出そうとするから俺は、机から離れた所で瞬時に身体を沈めて腕を外すと荷物を纏めて奈々に言った。 「煩いから、屋上に行ってるな。先生に宜しく言っといて」 俺は鞄を背負うと、窓から身を乗り出す。 悲鳴が上がった。 俺は、僅かな窓枠の出っ張りを掴んで身体を引き上げ壁の僅かな凹凸を利用して壁を登り屋上のフェンスから屋上に入った。 山田達は下からその様子を見上げ、呆然としていた。 落ちるなよ?あいつら。 少しして、バタバタと走り出る音がしたから、無事に廊下に出たなと確認した。 俺は、給水タンクの上に上がると浄化を掛けて綺麗にしてからどかっと腰を降ろした。 あいつ等の事だ。 奈々を好きだった奴等を大勢たきつけてやってくだろうな。 屋上じゃ狭かったかな。 俺は、奴等が来るまでPCで仕事の依頼をこなしていた。 最近。メシアへの仕事依頼が多いんだよなあ。 俺専用の掲示板サイトを立ち上げたんだけどそこにアクセスが多いんだよ。 興味本位で覗きに来る奴は、特殊な魔法陣を仕込んであるからはじき出すようにしてあるんだけど、真剣に仕事をお願いしたいって奴も多い。 しかも、内容が複雑でな。 毎日2時間くらいかな。 睡眠時間。神力に感謝だな。 普通なら、ぶっ倒れてる。 奈々も心配してたしなあ。 流石に少し考えるか。 仕事のお陰で、金は増える一方だしなあ。
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