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此処は、暗い裏路地。
深夜。
強い光が巻き起こり、光が消えた時、そこに俺は立っていた。
学生服を着て、学生鞄を持ち立っている俺。
周囲を見回し・・・・・・・大きく息を吐き出した。
「本当に・・・・・・帰って・・・・・来たんだ」
俺は哀しい表情で、空を見上げた。
空には、周囲にある明るさで余り見えない僅かな星が煌き、煌々とした月が丸く光っていた。
俺は、周囲を見て小さな石を拾う。
そして、それを握り締めて、手を開く。
俺の手の平からからは、細かい砂が風に乗って舞い飛ぶ。
「力は・・・・結構残ってるのか。気をつけないと」
俺は、溜息をついて首につけたネックレスを見た。
ネックレスには、多くの石が埋め込まれている。
溜息をつくと俺は、暗い道を歩き出した。
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