帰還

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俺は、考える時間が欲しかった。 戻るか、そのままか。 直ぐに決断を・・・・と迫られて・・・・・・過去を捨てられなかった。 捨てるのは簡単だろう。 だが・・・・・・俺は、そのままには出来なかったのだ。 このまま、居なくなる決断が。 俺は、封印を解けばきっと向こうへ行けるだろう。 だが、それは完全にこの世界との決別を意味する。 その事は、向こうの世界の者達にも話をした。 だから、もしかしたらと期待をしているかもしれない。 どうなるかは、今の俺にはまだ判らない。 俺は息を吐き、眼を開けると、明かりを消して布団に入った。 そして、目覚ましを掛けて眠った。
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