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そうして玄関を開けると、世界で一番見慣れた靴が脱ぎ散らかされている。靴を見ただけで直ぐに分かる。
アイツが来たんだ、と。
そうしてそれをきちんと揃えなおせば、リビングからは微かにゲームの音。
わざと音を立てないようにリビングへ向かうと、年頃とは思えないような恰好でソファーに寝転びwiiをやっている奴が一人。
誰かなんかは直ぐに分かる、分からないはずがない。
「…美鈴(ミスズ)、勝手に上がり込むなよ」
「あ、星葉(セイハ)お帰り」
謝りの一つも入れず、wiiに夢中なこいつが俺の幼なじみの美鈴だ。
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