始まりは突然に

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気分悪い事この上ないのだが悠連にとっては当たり前の事になったので基本的に電車は使わない この不幸体質が原因なのか幼い頃に両親が行方不明になり、高1まで育ててくれた祖父も行方不明 今は父方の姉に引き取られる事になったが魂胆が解り易かった 原因は祖父の家である道場の一室に置いてあった遺書 その遺書の内容は__我が遺産、孫である千鎖 悠連に全て譲る事を此処に記す__ なんて書かれていたのが厄介、施設行きの所を半ば無理やり引き取られる事になった 好きな高校を選んでいい、望む事をすればいいなど放任なんだか過保護か区別が付きにくい しかし記述した通り祖父の遺産が目的なのだが・・・・遺産なんてものは何も無い 悠連の修行の一環で幼い頃から中3まで海外に連れまわしていたので金など皆無 残っている道場も所得税が払えないため、早々と知り合いの不動屋さんに頼んで売り払った 現時点では道場を売り払った時の金が手元にあるだけで伯母が想像している程ない 悠連は手元にある金を全て現金に換金しており高校の卒業と同時に雲隠れするつもりなど両者共に腹黒いモノを抱えていた
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