始まりは突然に

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ソレの顔面めがけてゴミ箱のフタを投げて視界を奪い一気に懐に飛び込んだ だがソレは俺の姿を捉えていたのか下を見た 「っかぁっ!!」 その瞬間、全身のバネを使い上へ右腕を突き出し握りしめた鉄パイプをデカイ目に突き刺した 泥遊びの音を重くした様な音が頭の中を突き抜ける 「ッグガァアアアアアアアア!!?」 ソレは鼓膜が破れるかと思う程の雄たけびを上げ鉄パイプが突き刺さったままの顔を上げた 「もう一発喰らいやがれ!!」 顔を上げた為に反って前に突き出た金的めがけ、左回転し遠心力たっぷりの後ろ蹴りを打ち当てた 「ウ‥ゴウウ‥ッウ‥」 効いたのか効いてないのか解らないが、ソレは呻きながら2,3歩下がり跪くようにうずくまり右手で鉄パイプを抜こうとしていた あれで死なないとかマジでバケモンだな・・上等だ、此処で殺してやる 『ダメだ、欲をかくな‥今の内に代われ、逃げるぞ』 ‥‥っち、分ぁたよ‥ 「‥‥良し、早く此処から離れるか」
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