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蓮と隼人と彩人
3人は有名だった。
喧嘩でも有名だったけど、3人ともあのルックス…
目立つに目立ち、竜胆の噂にもなっていた。
「中学生の時に、やりやったんだ。九条と蓮が」
その時の蓮は荒れていて、隼人や彩人も手がつけられなかったらしい。
九条は蓮に負けた。
それだけで良かったはずなのに…
九条は蓮にやり返したいという想いが残った
「―って、それだけ。」
説明し終えた颯という男はため息をついた。
「―…率直な感想…いいですか?」
「?どうぞ?」
「しょうもない…」
喧嘩にまけて、やり返したいだけでこんな大がかりなことしてるの?
こんなの一歩間違えたら、誘拐だよ?いや、もう誘拐だけど。
「ぷはっ…」
「…え?」
颯という男はツボに入ったのかケラケラと笑っていた
「ね。あんたの言う通り」
「…じゃあ、何で止めないの?」
「止めても無駄。あんたや俺にしたらくだらねーことだけど、九条にとったらくだらねーことじゃないんだよ。」
……そうなのか?
まぁ、でも価値観なんか違うし。
「さすが、隼人の彼女なだけあるね」
「…どーも」
これは、誉められてる?
「まー、九条は隼人に惚れてるかもね」
「!?、やっぱり!??」
「いや、わかんね」
何だこの人…
あんまりよくわかんないけど…この人は悪い人じゃない気がする
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