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「転入生、紹介するぞ」
夏目先生は教室のドアを開けて言う。
「女!?」
「てゆうことは、特待生か!?」
「えー美人!?」
うわぁ…いかにも男子の会話だぁ…
「つか、俺的にナイスバディがいいなぁ!!」
「どうなんすか!?隼人さん」いつのまにか教室に入っていた藤咲がいた。
「うーん…そうだなぁ……」ちょっ…変なこと言わないでよ…!?
そんなあたしの視線に気づいたのか、藤咲はにやりと笑って言った。
「麗香並みの美人でボンキュッボンの女だよ。麗香よりも大人な女だぜ?」
「「「「うぉぉー!!!!」」」」
……どこに…麗香並みにかわいくて、ボンキュッボンの大人な女がいるんだよ!?「確かに、麗香よりも美人ですよ。」?!!!!
な…何を…
「確かに!めっちゃ美人だよ~しかも、胸でかいし!!」
ちょ…彩人くんや麗香まで…あたしの胸のどこがでかいんだよ!?(泣)
「はいはい、静かにしろんじゃ、入って~」
は…入りたくない…
でも入らなきゃ
男子はわくわくキラキラした目であたしを待ちかまえている。
……………………………くそぅ!!
あたしは、後戻りしながら教室に入る
男子は一斉に「あれ?」という目をしてる。
「はい、自己紹介~」
「………………………………大原結衣です…」
後ろで藤咲が笑いをこらえているのがわかる。
男子の目は………
どこが美人でボンキュッボンで大人な女だよ…
という目をしてた。
あたしは泣きたい気持ちになったけど、堪えて藤咲を睨んだ。藤咲は笑いをこらえきれてないみたいで、時々声だして笑ってた。
むかつくー!!!!!!
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