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~麗香side~
「ぶっ、お見合い!?」
結衣が飲んでいたカルピスを軽く吹き出す
「ちょ、声が大きい!」
私はハンカチを取り出して結衣に渡す
「ごめ、するの?」
「……一応…」
「え、蓮は?」
「……私、結構ワガママ言ってるから…」
本当は綾野学園に編入なんか両親が許さなかった
でも、どうしてもってお願いをして高校卒業までの自由をもらった
このままワガママを言える訳がない
「…そっか、でももし婚約とかになったら」
「……それは仕方ないと思う」
このまま蓮が振り向かずに私は1人で生きていくなんてそんなに強くはなれない
「…蓮から返事は?」
「…もらってない」
あの時の彩人の気持ちが今になってわかる。
でも、きっと答えはNO
「…私は蓮に恨まれても仕方ない人間だから」
「…どうして?」
私が彩明のことを言わなければ、今も隣で彩明は…
そう思うと可能性なんかない。
わかってるのに…
「麗香、結衣、生徒総会始まるよ!!」
彩人に呼ばれ、体育館にそのまま向かった
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