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~隼人side~
「竜胆学園への対処方法、お見事」
パチパチと手を叩く彩人
彩人とは少しギクシャクしたが、今では普通通り
「…でも、竜胆学園が何かしてきたら」
「…心配だね」
竜胆学園が荒れていることは前から知っていた
つーか…
「………俺らのことあいつらは知ってるからな」
「…一回やりあったからね。主に蓮が」
中学三年の時の蓮はてがつけられないほど荒れていたから…
「ま、俺らの仕事時間増えるな」
それは覚悟の上
「じゃ、仕事行ってくる」
「あー、俺も後から行く」
彩人と別れ、向かったのは生徒会室
ドアを開けると結衣がいた
「…なにしてんの?」
「ん?竜胆学園について…」「あー、なるほど。」
ここらへんの不良高校はファイルにまとめてある
「これ。竜胆学園のファイル」
「あ、ありがとう。てゆーか、さすがに生徒総会の時は隼人もちゃんとするんだね」
ニヤニヤしながら結衣が言った
「……は?」
なんのことだよ?
「ネクタイ。一番上まで閉めてるし、ボタンも」
…………………………………………こいつ…
誰のせいだと…
あのあと、これ以上痕が見えないようにと気休めにしかならなかったがボタンをしめ、ネクタイを直した
蓮には「全然かくれてないよ?」とまで言われたのに
こいつは本当にむかつく
結衣の腕を引っ張って少し乱雑に結衣をソファーに押し倒した
「……なっ!?」
「誰のせいで、ボタン閉めてるかわかんねーんだな」結衣の顔は真っ赤
「……え!?あたしのせい!?」お前がそれ言うな。つけた本人のくせに。
結衣のネクタイを緩めた
「ちょっ、「見えるの嫌かなと思って見えねーとこにつけといてやったのに…」
もう知らねー
見えてもいいだろ。
結衣の鎖骨に唇を押しあてた
「ちょ、隼人、やめ…」
じたばたと抵抗する手を掴まえて構わず首筋をなめた
「隼っ…ん…」
「声出すな。バレるだろ」
「じゃあ、しないでよ!!」
「嫌だ」
「駄々っ子か!?」
結衣は体をくねらせ逃げようとする
けど、逃がさない
「……ちょ、もういいじゃん!?」
……確かにもういいか…
結衣の首筋と鎖骨に赤い痕
「ん、花みたいで綺麗じゃん」
結衣を抱き起こすと、結衣の呼吸は乱れていた
「ばか!変態!」
「続きは夜な」
耳元で囁くと結衣が俺の頬をつねる
「絶対に、嫌だ」
おーい、傷つくだろ
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