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～麗香side～
入れ違いに入ってきた男は知っている男だった。
―……九条だ…
「やっほー♪麗香ちゃん」
名前を呼ばれただけで寒気がする。
九条…
「ごめんねぇ？綾野が中々相手してくれないから、君達さらっちゃった」
軽い…
でも、顔は笑っていても目が笑っていない。
その笑顔は…あの時と同じ…
「…蓮と隼人はいつくるかなぁー」
ギシッと音を立ててボロボロになったソファーに座る
馬鹿馬鹿しい…
隼人は結衣がいるからともかく…
蓮が来るわけがない。
「…蓮なら来ないわ」
強く、低く言った
「あんた、意外と馬鹿なんだね。」
「…あんたたちは何か勘違いしてる」
「…あんた、それ作戦なの？…」
「…何が？」
九条はフッと笑った
縛られている腕
結衣は意識あるの？
このまま隼人達を待つか…
それとも
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