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「あ、九条が奥行った」
颯が呟いた
「え!?じゃあ、麗香は!?」
「………多分、やるんだろ」
………え?やる?
「…なにそれ…そんなことまですんの?」
「…九条だから。」
あたしは頭が真っ白になった。
やる?…ってそんなの…
思い出したのはカンナちゃんのこと。
麗香も?同じように…
あたしは走り出した
でも、簡単に捕まる
「やめろ!あんたまでやられるぞ!?」
「だからなに!?麗香は関係ないでしょ!?あんたらが恨んでるのは蓮でしょ!?」
「だからだよ!」
なにがよ…
バカなんじゃないの!?
「蓮の大事な女があいつだから!あいつをやれば蓮は泣くって考えなんだろ!」はぁ?そんなことで…
あたしは颯の頬を思い切り叩いた
「…だから?麗香が無理矢理やられんの、見てろって言うの!?」
「…あんたがやられるぞ…」そんなの知らない。
ふざけんな。ふざけんな。
「あたしは黙って麗香が傷つけられるのなんか見てられない。」
お姫様みたいに?
隼人達の助けを待つだけなんて…ありえない。
手の届く場所にいるなら…
「離して!」
腕を振り払い、走った
麗香!
「おい!」
颯が後ろから呼んだけどそんなの知らない。
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