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~麗香side~
一番上の一番奥の部屋
暗くて汚いけど、一つ見える古びたベッド
こんなところで私の初めて…か…。
まぁいい。初めてにそんなに夢を見てもないし。
一番好きな人は抱いてくれないってわかっていたし。
いずれかは好きでもない人に抱かれるってわかってたし。
「麗香ちゃんは初めて?」
ニコニコしながら聞いてくる九条
初めて…か…
「そんなこと関係ないでしょ」
緊張も何もしない。
ベッドに座ると九条は携帯を取り出した
あー、こいつのやりそうなこと。
「マニアに売れんだよね。目隠しして。」
渡されたタオル
どこまでも落ちた奴…
言われた通りにすると、ネクタイを強引に取られボタンを開けられる。
プチプチと外されていく
クスクスと笑い、シャッター音がした。
目隠しされてて良かった
「さすがだね、麗香ちゃん慣れてる。相当、蓮とやってるんだぁ…」
あー、うざい…
「…ね、何か言いなよ」
九条の手が私の胸を触った
嫌悪感。ぞわぞわと鳥肌が立つのがわかった
そして、首筋を舐められるのがわかった
あー…
言葉が出ないや。
何にも…感じない
スカートを捲られ、太ももを撫でられる
「…感じてる?」
耳元でささやかられる言葉
「…ふ…」
やっぱり、ダメだね
好きでもない人に抱かれるって…
わかってたつもりだったけど…
そんなの…やっぱり
私はゆっくりと九条の首筋に沿って唇を寄せた
死んでもしたくない。
「あんたなんかに抱かれるならしんだほうがまし。」
私は九条の耳を思い切り噛んだ
「…いっ!?」
九条が声を上げて離れた時思い切り平手打ちをくらう
「…な、お前…」
目隠しを取った
「ふざけてんじゃないよ。九条」
頬がひりひりする。
でも…ましだよ。
さっきの行為より全然
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