WILD☆☆STAR

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えっ… 「なっ…「静かにしろ。襲われてーのか」 耳元でささやかれる言葉にぞっとする。 ドタドタと走り去る音が聞こえた後、塞がれていた口から手が離れた。 「たっく…早く来いよな。おかげで気づかれちまった」 「え!?」 「ここも危険だ。早く、逃げろ。」 「逃げろって…」 その瞬間、ヒョイと体が浮かぶ。 「?!!!!ちょっ!!おろしてっよ!!!」 「結構あるなー。ま、大丈夫か。」 「まさか…落とすつもり!?」「大丈夫。下は茂みだし。」「いやいや!!死んじゃうって!!ちょっ…お尻触んないでよっ!!」 「好きで触ってんじゃねーよ。大丈夫!!俺を信じろ!」もしかして…守ってくれてる…? 「じゃ、行くぞ!!」 「う…ん。」 「おりゃあっ!!」 え? 投げられた!? 「きゃぁー」 何で~! 一緒に落ちるんじゃなかったの!? 「うべっ」 あたしは、しりもちをついて何とか着地した。 「いったー」 お尻には絶対にでかいアザができただろう… 「最悪あいつ…」 「おい、何だお前ら!廊下走ってんじゃねぇよ!!」 「隼人さん!!や、女がいたんすよ!!麗香さん以外の」 「はぁ?んな訳ねーだろ。さっさと教室に入れ。」 「………はーい。」 「たっく…頭悪い転入生が来たもんだ。」
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