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えっ…
「なっ…「静かにしろ。襲われてーのか」
耳元でささやかれる言葉にぞっとする。
ドタドタと走り去る音が聞こえた後、塞がれていた口から手が離れた。
「たっく…早く来いよな。おかげで気づかれちまった」
「え!?」
「ここも危険だ。早く、逃げろ。」
「逃げろって…」
その瞬間、ヒョイと体が浮かぶ。
「?!!!!ちょっ!!おろしてっよ!!!」
「結構あるなー。ま、大丈夫か。」
「まさか…落とすつもり!?」「大丈夫。下は茂みだし。」「いやいや!!死んじゃうって!!ちょっ…お尻触んないでよっ!!」
「好きで触ってんじゃねーよ。大丈夫!!俺を信じろ!」もしかして…守ってくれてる…?
「じゃ、行くぞ!!」
「う…ん。」
「おりゃあっ!!」
え?
投げられた!?
「きゃぁー」
何で~!
一緒に落ちるんじゃなかったの!?
「うべっ」
あたしは、しりもちをついて何とか着地した。
「いったー」
お尻には絶対にでかいアザができただろう…
「最悪あいつ…」
「おい、何だお前ら!廊下走ってんじゃねぇよ!!」
「隼人さん!!や、女がいたんすよ!!麗香さん以外の」 「はぁ?んな訳ねーだろ。さっさと教室に入れ。」
「………はーい。」
「たっく…頭悪い転入生が来たもんだ。」
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