夏と私とアジカンと

2/2
前へ
/2ページ
次へ
夏が来ると思い出す。 あの地獄のような暑さの中、カーテンを閉め切った寮の部屋の中で聴いていたアルバムの事を。 きっかけは一人の女の子だった。 ある共通のアーティストが好きで、それについて盛り上がった所、彼女は後日一枚のアルバムを私に貸してくれた。 初めて聴いた時、衝撃を受けた。 それまで私は女性のシンガーソングライターを主に聴いていた。カラオケで歌うのも女性の歌ばかりだった。 そんな私を、そのアルバムは打ち壊した。 疾走感溢れるバンドサウンド、まだ荒削りだがパワーが漲っている。少し癖のあるボーカル。どれもが今まで聴いた事もなく、新鮮だった。 私は彼らの虜になった。 当時、私と同じ講義を聞いていた男の子がいた。 お互い気にはなっていたようだが、話す接点も無く、日々は過ぎていった。 ある日、その男性を含む数人でカラオケに行った際、何と彼はおのアーティストの曲を歌った。迷わず私は彼に声を掛け歌った。 その彼とは今でもちょくちょく会ったり電話で話したりしている。 彼らがいなければ、その男子とも仲良くなれなかったかもしれない。去年の夏、私は初めてフェスというものに足を運んだ。 それは彼らが主催しているフェスだった。 Twitterで当事者であるボーカルが「当日券あるから皆来いよ!」と言っていたので、勢いで観に行った。 凄く楽しかった。 それまで私はフェスというかライブに関して斜に構えている所があった。 別にわざわざ観に行かなくても、CDで聴けば良い。 今思うと、それは間違いだ。 やはり生で観るライブは違う。 音楽を耳ではなく肌で感じる事ができる。CDでは味わえない感覚。 私は彼らを好きで本当に良かったと思う。 九月には新しいアルバムが出るようだ。 次に彼らがどんな世界に連れて行ってくれるか、ワクワクが止まらない。 最後に。 本当大好きです、アジカン
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加