拾弐

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そして、幹部で一通り話し合った後に隊士達も呼び、二条城への警護について話し合いを終えたのだった。 そして桜と千鶴が二人で部屋へ戻ろうとしていた。 その時、平助が二人の後ろからやって来て 「千鶴。俺の分もしっかり働いて来いよ」 と千鶴に向けて拳を作った。 先程の話し合いで、千鶴も伝令役として二条城へ供に行く事になったのだ。 「ありがとう、頑張るね」 千鶴も小さく拳を作って返事をした。 それを見て平助は薄く笑い 「んじゃあな」 と手を上げて二人から離れていった。 しかし桜はその後ろ姿を見て 「ごめん、千鶴。先に部屋に行ってくれる?」 「え?あ、うん。分かった」 「ごめんね」 と戸惑う千鶴に手を振って、平助を追いかけた。 どうしても今、平助と話がしたくなったのだ。
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