322人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、幹部で一通り話し合った後に隊士達も呼び、二条城への警護について話し合いを終えたのだった。
そして桜と千鶴が二人で部屋へ戻ろうとしていた。
その時、平助が二人の後ろからやって来て
「千鶴。俺の分もしっかり働いて来いよ」
と千鶴に向けて拳を作った。
先程の話し合いで、千鶴も伝令役として二条城へ供に行く事になったのだ。
「ありがとう、頑張るね」
千鶴も小さく拳を作って返事をした。
それを見て平助は薄く笑い
「んじゃあな」
と手を上げて二人から離れていった。
しかし桜はその後ろ姿を見て
「ごめん、千鶴。先に部屋に行ってくれる?」
「え?あ、うん。分かった」
「ごめんね」
と戸惑う千鶴に手を振って、平助を追いかけた。
どうしても今、平助と話がしたくなったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!