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「血……血が欲しい……」 「ぐぁぁああ!!」 まさにこれは地獄絵図と呼ぶにふさわしいだろう。 ある者は渇きへの欲望に耐えられず、血を求めて町へ行く。 またある者は少なくなった理性で渇きの苦しみと戦い、毎晩呻いている。 そんな中でも、私は己の中の欲望に負けないように…… 『人』としての自分を見失わないように…… 自分自身のために……さらに、自分を信じてくれている人達のためにも。 ―私は、負けない。
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