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ある日の京の夜。
「♪~♪~」
夜道を一人の女性が鼻歌を歌いながら歩いていた。
最近の京は治安が悪く、浪士同士の斬りあいが起きていたりと女性が一人で歩くには危険すぎるはずだ。
しかしこの女性はそんな事など関係無いように、足取り軽く歩いている。
「♪~……あれ?続きなんだっけ?」
どうやら歌っていた歌の続きを忘れてしまったようだ。
う~ん…と唸りながら女性はその場に立ち止まった。
「駄目だ。思い出せないや。帰ったら総司に聞こう。」
歌については解決したらしく再び女性は歩き出そうとした。
しかし、何かの気配を感じゆっくりと振り返った。
「誰?」
先程までの声とは全く違う冷たい声で一言発し、何も見えない暗闇を女性は睨みつけた。
その目は冷たく、殺気を漂わせていた。
少し間が空いた後、建物の陰から三人の人影が出てきた。
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