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「新選組の高田桜だな。」 その中の一人が言った。 「だったら何?」 桜がそう言った瞬間、男達は腰の刀を抜いた。 「お前に斬られた仲間の仇…討たせてもらう!」 そう叫んで桜に向けた。 三人ともから憎悪に近い殺気が出されている。 対する桜は、刀など差しておらず武器も何もなく丸腰だ。誰が見ても絶体絶命の状況だ。 しかし、桜は逃げようとするどころか 「私の名前を聞いて逃げないなんて…死にたいの?」 と言って、うっすらと笑みさえ浮かべて立っていた。 その言葉が頭にきたらしく 「ふざけるな!刀を持っていないお前など、ただの女と変わらぬ!」 そう叫び、一番強そうな男が猛然と走って向かってきた。 そしてが桜の目の前まで来て、刀を振り上げ 「死ね!!」 と桜を斬った…… はずだった。
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