序幕

2/4
前へ
/93ページ
次へ
「んっ……あっ、いやっ……!」  夜。辺りに立ちこめる冷たい空気。光は無いに等しく、少女の身体を照らすのは、欲望に満ちた双眼のみ。 「へへっ……これで俺も童貞卒業だぜ……っ!」  人気の無い夜道で突如路地の壁に押し付けられた少女。彼女の胸を、少年は乱暴な手付きでまさぐる。  少年は高校の制服姿、少女も同様だ。ブレザーに付いたエンブレムから、同じ高校の学生だということが分かる。 「やめっ……て……っ!」  か弱い声で少女は訴えるが、それは少年の情欲を増大させるだけだった。 「おらあッ!」 「きゃっ……!」  少年の腕によって、少女はアスファルトの上にいとも簡単に組み伏せられた。結われた明るい茶髪が流れる。少女の瞳には、大粒の涙が浮かんでいた。 「へへ、初体験がレイプなんて……最高だなあっ!」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加