第一章:別れと気付き

2/12
前へ
/60ページ
次へ
最愛の彼女が死んだ。 そのことを知ったのは、たった今。 朝食のベーコンエッグの卵の黄身を箸で刺したのとほぼ同時。 ついていたテレビからよく知っている単語が聞こえてきた。 “ベッショ コウイチロウさん” 俺の尊敬する人で、彼女の父親でもある人物の名前だ。 同姓同名か? 名前に反応し、テレビに意識と視線をむけた。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加