4.シンガポール

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三週間が過ぎて初年兵教育も終わり、待望の外出許可が出たので、初めて市街に出かけた。 街は華僑の店が多く、薄汚れていた。 華僑は商売に長けた支那南部の住民で、海外へ沢山出ている。 主に鰐皮で作った財布やベルトに、水牛の角で作った印材などの細工品が陳列されていて、私も象牙の印材と鰐皮の財布を買った。
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