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「おや、パンデュル=モンレーじゃないですか」
「何をしている?ここは、俺の領域で、うさぎは立ち入り禁止なんだが」
「固いこといいっこなしですよ。それに」
「・・・まさかお前、『連れてきた』のか?」
「ええ。彼女には、この世界が『一番』だと思って。夢魔に頼んで連れてきたんですよ」
「わ、私は・・・・!」
「あ、そうだ」
ラパンはポケットから何かを取り出した。
それは、とても美しい小瓶だった。
「ちょっと失礼しますね」
「え・・・!?」
少女、アーテルの口に、ラパンの口が触れる。
さらさらとした液体が口に流し込まれる。
「んん!!?」
「・・・ふ、は。よかった、全部飲んでくれましたね」
「・・・・・・・・」
バシッ!!
再びラパンの膝裏に蹴りが叩き込まれる。
「ぐはっ!」
「何てことを・・・!!私・・・!」
「お前、目の前でなんてことをしてくれるんだ。帰せなくなってしまったじゃないか」
「当然です。彼女は返さない。幸せにするために」
「・・・ヴィータ、アニマ!来い、塔内にいるうさぎを排除しろ
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