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「ここはお前がいた世界とは異なる世界だ。ハートの国という」
「は、ハートの国・・・?」
「そうだ。お前は元の世界に帰るための鍵を探さなければならない」
「へ?鍵?」
「そうだ、鍵だ。本来、お前は元の世界に帰るための鍵のありかを知っているはずなんだが、あのうさぎが余計なものを飲ませたせいで、お前はそれを忘れてしまったんだ」
「えええ!!?」
「まぁ、適当に誰かとつるんで時間をつぶしていれば、そのうち思い出すかもしれない」
「・・本当?」
『僕らはそう聞いているよ』
「俺ら、余所者に会ったのははじめてだからね」
「よ、余所者って?」
「俺らのいるこの世界とは全く異なる世界から来た人間のことだ」
「そ、そうなんだ・・・」
「とりあえず、一番はもう一度ラパンに会ってみるのがいいんじゃないか?そうすれば、何か聞けるかも知れないぞ?」
「・・・そうね。ありがとう、えっと・・・」
「俺はこの時計塔で時計屋をしているパンデュル=モンレーだ」
「ありがとうパンデュル。私はアーテル=マリエよ」
「俺はジェメッリ=ヴィータだよ」
『僕はジェメッリ=アニマだよ』
「よろしくね。・・とりあえず、私、あいつのところに行ってみるわ」
『うさぎさんは城にいるよ』
「城はここから北西に行ったところにあるよ。大きい一本道があるし、城自体も大きいから分かりやすいと思うよ」
「うん、ありがとう。それじゃあ、またね」
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