きおくノート

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 見ると、傘を差した亜紀が歩いてる。そのままコンビニに入るなり、亜紀は私を指差し吹き出した。 「これ何のフラグ?」    よく見ると、制服のワイシャツが雨で濡れて透けてる。見渡すと、善司が両手で顔を覆い、その横で長太郎がスカスカの口笛を吹き、想一がインスンタントカメラの袋を破っていた。 「ちょっと早く言ってよ!」  真帆がブレザーのまんまだったから全然気づかなかった。通りで長太郎も想一もアイスを選びに来ない訳だ。 「600円で貸すけど」肩に掛けたバックからタオルとシャツをチラつかせる。  私はそれを引き抜き、トイレへと駆け込んだ。 「あたしの勝ちね」 「勝負には勝ってるよ!」  ほくそ笑む亜紀を後目に、私は叫びながらトイレの戸を閉めた。  これが私達の日常
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