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「魅音さん、魅音さん」
「ん?どしたの、沙都子?」
「……その、今がチャンスでしてよ!」
「ふぇ?」
何のこと~?と首をかしげる魅音に、沙都子はため息をついた。
まるで理解してないですわ、と。
「決まっているじゃありませんの、おかずですわ、お、か、ず!」
「……っあ、おかずか……。おじさん、わかんなかったわ~」
「もう……。あら、梨花?どうしましたの?」
ふ、と沙都子が梨花を見る。まるでこんな光景知らない、とでも言いたげなその表情に、沙都子は首をかしげた。
「みー、何でもないのですよ。そんなことより、魅ぃのおかずをいただきますのです☆」
「あー!梨花ちゃん、酷いよんだよ、だよ!それ、レナも狙ってたのにー!」
「あら、そうなの?気付かなかったわ……」
くすくす、と梨花が笑う。
たまに見せるこの表情に、まだ他の四人は慣れていなかった。
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