【一章】

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……放課後、教室。 「あれ、今日の部活はなしか?」 「みぃ……。僕はお祭りの練習、魅ぃは会議がありますのです」 ごめんなさいですよ、と梨花は申し訳なさそうに謝る。 魅音の姿はもう既になかった。着替える必要はないらしいのだが、場所が古手神社だから、と早めに帰っている。 「いやいや、梨花ちゃんが謝る必要ねぇって。じゃ、俺たちも帰るかー……」 「うっふふ、圭一くん、ちょっと残念なんだよねー?」 「……ちょっとだけ、な」 その言葉に、レナがくすくすと笑った。
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