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ボクの名前は、山口 華月(かづき)。
まだ4才だよ。
今日は、お母さんと2人でお母さんが作ったハンバーグを食べたんだ。
「お母さんがつくったハンバーグ、おいしいね」
お母さんは、笑った。
「レトルトだけどね」
ご飯には、ふりかけをかけて、ハンバーグにはケチャップをかけて、レタスにはマヨネーズをかけて食べたよ。
お母さんは、料理が上手だからとってもおいしかったの。
妹の海沙(みさ)は、まだ赤ちゃんだから、ほ乳瓶のミルクをもらってた。
海沙がボクを見ている。
「みさもハンバグ、たべたいの?みさは、大きくなったら、たべれるよ。ね?お母さん?」
「そうね」
お母さんは、優しく微笑んだ。
それから、お母さんと一緒にお風呂に入った。
その夜、
「ぎゃー」
海沙の夜泣きが始まった。毎晩のことなんだ。
お母さんは、困った顔してみさを抱きかかえる。
ボクは、耳をふさいでた。
海沙は、ずっと泣きっぱなしだったけど、何時間かしたら、泣きやんだ。
お母さんは、誰かに電話をかけていた。
ボクは、すぐ眠った。
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