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次の日の朝、ボクが起きると、お母さんは化粧をしていた。
「お母さん、おはよう。」
「おはよう」
いつもと変わらない朝。
お母さんは、海沙にミルクをあげたあとに仕事に行く。
「華月、お母さんはお仕事に行って来るから、良い子にお留守番しててね。」
「わかったよ」
「冷蔵庫にチャーハンあるから、温めて食べるんだよ。」
「うん。」
ちょぴり寂しいけど、お母さんはお仕事だから仕方ないんだ。
「きょうは、なんじに、かえってくるの?」
お母さんは、少し考えてるみたいだった。
いつもなら、9時には帰るよって言うのに、何時かは答えてくれなかった。
「お母さん、いってらっしゃい」
「華月、いってきます。」
お母さんは、いつもと違う大きなカバンを持って仕事に行った。
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