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テレビのスイッチを押そうとしたその時。
ふいに外に目を向けると、なんだか騒がしいことに気が付いた。
「ふっざけんな!意味わかんねぇよ!ったく政府の野郎共は……」
「おいっ!上だ…上を見ろ!」
その声につられて外に次々と人だかりかできていく。
とても気になったが、とりあえずテレビをつけることを優先した。
『…っえー…今日いっぱいで政府の機能は終了となります…あっ…あ…うっ……』
意味が最初、俺には理解できなかった。どういうことだ?
政府が…国を、捨てた?
当たり前だと思っていた。まさか…その“まさか”が、今起きてしまったのだ。
俺は外の様子を見るため、マンションの階段を駆け下った。
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