始まり終わり

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『じゃあ、頑張りたまえ。期待しているよ。』 期待しているということは、自分たちにも生き残れる可能性があるってことか? 俺が呆然とそんな考えを巡らせていると、尻のポケットの携帯が振動した。 周りの奴らの携帯も色々な音をたてて鳴っている。 《Email:1件》 メールを開けてみた。 _____________________ 8/15 1:07 From 福田博正 Sub ? これからのこと 私達政府が行政を辞めた理由は、君たちには言うまでもない。 だが、実はそれだけではないのだ。 公表は君らのためにしておかなかったが__________この日本には、生存率0.5%の病原菌が流出している。 どうしてもその中で生き残りたいのなら、医者でも集めて特効薬を作っておけ。 そう簡単にはいかないだろうが…。 それでは、私達はここで失礼する。 _____________________ …病原菌?生存率0.5%? かかったら死ぬことがほぼ確定してるってことか。 「俺はそんな死に方したくねぇ!そんなのにかかるぐらいだったら今死んでやるっつの…!」 「当たり前じゃない…私もよ!」 「おいおめーら、ここに集まれ!誰か…誰かナイフを持ってる奴は居ないか?」 最後に叫んだ男のところに男女問わず、色々な人々が集まっていく。 俺もその中に加わってしまおうか。 そう思った時だった。
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