序章

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「おい、飯だ。早く食え」 警棒や拳銃を持った警備員が 今日も質素なご飯を持ってくる 「…はい」 僕はそれを受け取って 警備員に頭をさげた 警備員はご飯を渡すと サッサと戻って行った 未知の塔… 僕が居るこの場所は 普通そう言われている 窓がなくて外が見渡せない 父が生きていた3年間 僕は外の世界を知らず この塔と並んだ城に居た 4歳になり、僕は外に出ようとした しかし父が亡くなり 僕はこの塔に閉じ込められた 母は庶民出身で、僕を生んで その後は城から追い出されたと聞いた 貴族が住むこの城は、 常に厳しい場所であり 親の居ない僕は未知の塔に ただ監禁され続けた  
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