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『では、こっちから行くぜ』
リクがパンチをした。
ひらり
桜は綺麗に舞うように交わした。
「では、次はこちらから」
桜のパンチはあまりにもスピードが速すぎて上手く交わせず頬に喰らった。
バキッ!!
『……くそ。速いなぁ』
「喧嘩番長としての強さはまだまだね」
『……!!くそっ』
「リク、喧嘩番長も総長も手下を大事にしないといけないの」
『手下を大事に?』
「手下を信用していなければ、誰も助けてはくれませんよ」
桜の言ったことは、正しかった。
(俺は今まで喧嘩のことばかり考えていた。総長の言う通り仲間を大事にしないと)
「喧嘩ならいつでも相手になる。来るならおいで」
『あぁ、仲間と一緒に強くなってやる』
ニッコリっと笑みを溢して去っていった。
その夜…
♪~♪~♪
智也からメールがきた。
【リク、大丈夫か?】
【あぁ、大丈夫だ】
♪~♪~♪
【俺の言う通り増野桜って子強かっただろう?】
【あぁ、俺ボコボコにされたし。桜から色々と教わった】
♪~♪~♪
【マジかよ!!何を教わったんだよ?】
【教えるかよ。それより、桜って彼氏いるの?】
♪~♪~♪
【何で?増野桜に惚れたのか?確か居なかったぞ】
『マジかよ!!』
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