★第1章 恋の始まり★

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『では、こっちから行くぜ』 リクがパンチをした。 ひらり 桜は綺麗に舞うように交わした。 「では、次はこちらから」 桜のパンチはあまりにもスピードが速すぎて上手く交わせず頬に喰らった。 バキッ!! 『……くそ。速いなぁ』 「喧嘩番長としての強さはまだまだね」 『……!!くそっ』 「リク、喧嘩番長も総長も手下を大事にしないといけないの」 『手下を大事に?』 「手下を信用していなければ、誰も助けてはくれませんよ」 桜の言ったことは、正しかった。 (俺は今まで喧嘩のことばかり考えていた。総長の言う通り仲間を大事にしないと) 「喧嘩ならいつでも相手になる。来るならおいで」 『あぁ、仲間と一緒に強くなってやる』 ニッコリっと笑みを溢して去っていった。 その夜… ♪~♪~♪ 智也からメールがきた。 【リク、大丈夫か?】 【あぁ、大丈夫だ】 ♪~♪~♪ 【俺の言う通り増野桜って子強かっただろう?】 【あぁ、俺ボコボコにされたし。桜から色々と教わった】 ♪~♪~♪ 【マジかよ!!何を教わったんだよ?】 【教えるかよ。それより、桜って彼氏いるの?】 ♪~♪~♪ 【何で?増野桜に惚れたのか?確か居なかったぞ】 『マジかよ!!』
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