★第1章 恋の始まり★

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☆桜の過去☆ 桜は喧嘩女学院の四天王だった。 女学院の総長は、恵だった。 恵は病気で毎月一回は検査入院をしていた。 「桜?お前に話したいことがある」 「恵さん、何ですか?」 「私が後どのくらい生きれるか分からない、だから、お前に総長を任せたい」 「恵さん…私には総長なんて向いていません」「お前なら出来るさ。お前には仲間を大事にする心を持っている」 「仲間を大事にする心を?」 「あぁ、仲間を大事にしないと下の奴らはついてこない」 その時、桜は恵に言われたことを守ろうとした。 「私は、女学院の総長として喧嘩ばかりやってきた。青春なんかやったこともなかった」 「恵さん…」 「桜…総長をやってくれ。私がいない間女学院を任せた」 恵の言葉に涙を流す。 「桜は本当に良い子だな。さすが、私が決めただけある」 「恵さん…私やってみます」 その言葉を聞くとニッコリっと笑みをこぼした。 桜の話を聞き終わったリクは… 『総長の恵さんはどうなったんだよ』 「恵さんと四天王が卒業する時に亡くなったわ」 『そうだったんだ。でもそれから桜はどうしたんだ?』 「私は、眞子に総長を任せたわ」 『恵さんの約束を破ったのか?』 「破ってはないわ。今はここの総長よ」 『それはそうだか…』 桜はものすごく辛そうな表情を見せた。
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