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勿論あの日の夜ベルフラウにはこの事は話していた。
「そう……聞いてしまったのね」
「すみません……」
「ごめんなさい……」
ジュリアの声が先ほどと全く違ったので慌てアズマリアは謝った。
「別に謝らなくて良いわよ、偶然聞いてしまったのなら。それにいずれ分かることだから……」
そう最後に呟くジュリアの顔は何処が悲しげであると二人は感じた。
「あの……一つ聞いても良いですか?マサユキ君の記憶を封印したことに後悔はないですか?」
「後悔は無いと言えば嘘になるけど……私は正しい選択だと思うわ、だってそうしなければあの子は今ここには居ない。ここからは内緒ね本当は精霊と契約した時に精霊から聞く事だから」
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