第四小節 デート

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「「はい」」 「精霊が何で私達と契約すると思う?」 二人は無言で首を横に振る。 その事は精霊を専門的に研究している研究者ですら分からない謎だ、そんなこと精霊と契約していない二人に分かるはずもなかった。 「精霊はねマナを効率よく取り込む事が出来ないの、私達はものを食べたりしてその食べたもののマナを自分の体に取り込む事が出来るの。だから精霊は私達に協力したり契約したりしてマナを補給している。だから精霊は気に入ったマナを持つファンタルと専属契約を結ぶの、自分の好きなマナを一人占めにする為にね」 「ならどして二人を放したんですか?」 「……マサユキのマナが涸れ始めちゃったの。マナはね全てを構成する物質であり存在する為の力なの……貴方も私も勿論木や草、石全て元をただせばマナで出来ている。でねそのマナを一番効率よく吸収して蓄積できるのが私たち人間って事なの。でもねそれは成人した人に限るの、子供のましては四歳のマナの総量何てたかが知れてる、普通に精霊が生活するだけのマナですらギリギリなのにあの子は精霊と一緒に戦った」
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