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「ケルベロス彼女達の荷物を持ってあげて」
それをみたジュリアはケルベロスを呼び彼に命じた。
ケルベロスは頷き、袋のヒモの部分を器用に口でくわえ、ベルフラウとアズマリアの後に付いていった。
その姿を見送ったジュリアは、車を発進させ自分の家の方へと帰っていった。
因みに彼が異変に気付いたのはこの一時間後だった。
「ありがとう、ケルベロスさん」
部屋に着きケルベロスから荷物を受け取ったベルフラウは、ケルベロスにお礼を言った。
「ああ、別に構わん」
「えっ……えぇ~!?喋った!?」
ベルフラウはケルベロスが喋った事に凄く驚いたらしい。
「何だ?我が喋れることにそんなに驚いたか?」
ケルベロスは低い声で言った。
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