第四小節 デート

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「では何が聞きたい?」 「精霊にとって契約者は、契約者にとって精霊はどういう関係なのかもっと詳しく聞きたいんです」 「悪いがそれは言えんな」 「どうしてですか?」 「ジュリアも言った通り精霊と契約した時に真実が分か……」 「それじゃ駄目なんです!」 「……分かった話そう。だが知ってから後悔しないか?」 「はい」 「いいだろ……だが我にも完全に言い表す事が出来んなので少しかみ砕いて説明するぞ?」 そう前置きしたケルベロスは話し始める。 「ジュリアが言った様に精霊との専属契約は人間で言う結婚以上の意味を持つ、でそれ以上の意味と言うのが、うむ…そうだな……自分の半身と言った方が一番近いか」 「『半身』……」
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