第四小節 デート

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「何時でも傍に居て、一緒に悲しみ、一緒に笑い、戦い、傷つく関係。他者とは比べ物なならない絆、魂と魂で繋がった絆……それが我らと契約した人間の関係だ」 「「……」」 二人はお互いの顔を見合った。 自分達は双子だ。 だから他人より強い絆で繋がっていると思う、だが契約した精霊と人間の絆はそれをはるかに上回っている事を理解したのだ。 ―――五日後 ジュリアの言った通りにマサユキは五日間学校を休んだ。 「マサユキ君……話があるの」 「ん?ここじゃ……分かった場所を移そうか」 『ここじゃ駄目なのか?』と言う言葉が口から出かかったが、マリアの表情が何時もと違うことに気付いた俺は席を立ち人気のない中庭に向かう。 「ここなら良いだろう?」
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