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しかし…妄想の中で彼の事を愛したり、また、愛されたりするうちに
僕は彼を知りたい、触れたい…
そんな思いが僕の中を駆け巡る
今度会った時には必ず伝えよう。
そしてその日がやってきた
彼の家に行きテレビを見ながら…
彼に思いの丈をぶつけてみた
震える声で『好きです』と、
ただの四文字
シンプルにしたのには訳がある…
長いセリフにするとドキドキしてるうちに頭がごちゃごちゃになってしまう自信があったからだ(キリッ)
それにいついつのキスがきっかけで…等と紆余曲折させるよりも単刀直入に彼に伝えたいと
そう願ったからだ。
彼はあの日のように、もう一度その唇を重ね僕の事を愛してくれた…。
事の後で彼は僕にこう告げた
「ごめん、恋人はしばらく要らない
好きな人を傷つけてしまうから」
納得がいかず彼に理由を聞くと
彼は以前付き合っていた恋人との遠距離恋愛で寂しい思いをさせていた事を酷く悔やんでる様子で話をする彼の表情は少し悲しく憂いを浮かべていた…
僕はそれ以上追及出来なかった…。
心の傷を癒せるよう、少しでも役に立てるようにと
毎日メールを送り、足りない分は体で埋めよう…。
彼に優しさを見せ
体だけの関係だとしても
彼と一つになれるなら
愛だと感じられるなら…
そんな『エゴ』を抱く我儘な僕は…。
僕の『愛』は酷く歪な形だ。
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